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8月25日【井上会計けいえいゼミ】「資金繰り〜正確なキャッシュ予測が企業を救う!〜」レビュー

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2011-08-26

8月25日【井上会計けいえいゼミ】「資金繰り〜正確なキャッシュ予測が企業を救う!〜」レビュー

8月25日、「井上会計けいえいゼミ」第1回セミナーを開催しました。

「井上会計けいえいゼミ」は、少人数でのゼミナールをイメージしたもので、第1弾となる今回は「資金繰り〜正確なキャッシュ予測が企業を救う!〜」というテーマのもと、当事務所企画室長の加藤ひとみ、同次長の今川大輔が講師を勤めましました。今回のセミナー会場となった当事務所の研修室は、10名程度までのセミナーを行う事が可能な広さであり、今回のようなゼミ形式のセミナーには最適な会場となっています。

今回のゼミは、顧問先の経営者様・経理担当者様5名に出席いただき、全員の自己紹介・会社紹介からスタートしました。
まず始めに貸借対照表・損益計算書と資金繰り表のそれぞれの性質や相違点といった基礎項目から紹介し、多くの経営者が疑問に思う損益計算書と実際の資金のズレについて解説しました。このズレとは、例えば利益が100万円計上されたのであれば、どうしても現預金の残高も100万円増えていると考えがちなのですが、現実にはイコールにはならず、逆に利益は出ているのに現預金が減っていくといった状態になる事もあり、その状態を指します。正確に原因を把握し、対策を講じなければ経営判断を誤り、資金ショートを起こす場合も考えられます。そういった資金繰り表の必要性について、加藤が顧問先の資金繰管理を行った際の経験談を随所に交えて解説することで、出席者の理解も深まったと思われます。

続いて、実際に自社の資金繰り表を作成する事を想定し、1年資金繰り表、3ヶ月予定・実績資金繰り表、1ヶ月資金繰り表を作成する際のポイントについての解説に移りました。当然、出席者の方々の業種・業態は異なるわけですから、それぞれの会社の状況をお聞きし、それぞれの会社にあった資金繰り表の作成方法をご紹介することになります。例えば、建設業で長期的な売上見込みを立てることが難しい場合はどうしたらいいか。事業の種類によって複数部門ある場合はどうしたらいいか。といった個別事案にお答えする事で、他の出席者の方々にも参考となる部分が多くあったのではないでしょうか。

資金繰り表は将来の予測であり、実際と異なることは当然です。だからといって作成しなくて良いというものではなく、しかも一度作ってしまえばそれで終わりというものでもありません。常に状況に合わせて変化を加え、そして予測と実績との差を検証することで経営判断に必要なツールとなっていくのです。この思いを伝えて、セミナーは終了となりました。 今回はゼミ形式ということで出席者の方々にもこちらから意見を求めたり、質問をしながら進めていく事ができましたので、より身近で具体的な内容にすることができました。あらためて考えてみると、普段の巡回監査の際に一つのテーマについて2時間にわたり説明するという機会はなかなかあるものではなく、講師である私達にとっても貴重な体験となりました。今後も「井上会計けいえいゼミ」では身近なテーマを基にしたセミナーを企画していきますので、どうぞご期待ください。

(今川大輔)

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